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バブルの再来! 24時間戦えますか?

ドクタートラスト社長の高橋です。
最近、会社にやってくる銀行や証券会社、ベンチャーキャピタルの営業マンの態度の急変に驚くことが増えました。
<半年前>
「お金を安心して融資できる企業が少ない。金利1%そこそこでいいので借りてほしい」
「株はおすすめできません。投資信託や国債などのファンドがお勧めです」
「株式公開社数が少なく、社員も減り、給与が下げ止まりません。株価の安いうちに購入したい」
<最近>
「資金使途は問いません。株式投資や不動産投資を始めてみてはどうですか」
「株で2倍、3倍に資金を増やしたお客様がたくさんいます。早く株を始めて下さい」
「会社保有株の時価が急激に増加し、今夏は過去最高のボーナスですわ。わっはっは!」


金融業界に勤める人たちは、アベノミクスのおかげで、完全にバブル真っ只中です。
私自身も銀行員を17年間経験していますので、彼らが浮かれる感覚はわからなくもないのですが、本人達が成長したわけでもないのに、浮かれ過ぎではないか。。。
私は、今この時期にリバブルしてしまうことは、働くひとたちの健康や精神状態に著しい悪化をもたらす可能性が高く心配です。私自信は、ゆるやかな経済成長を基本的には望んでいますが、金融業界のスタンス次第では、急激な金融資産の暴騰を経て、急激な暴落・日本経済の完全な破綻につながることを恐れています。

リバブル 25年前との背景の違い

バブル全盛期である平成元年当時(私は新入社員でした)の日本企業は、昭和の感覚というか、終身雇用制度のもと年功給が基本であり、正社員オペレーションが確固として存在していました。もちろん労働者の側も「転職する」という感覚が全くなかった時代です。

派遣社員は、翻訳など特定の技能をもった時給4000円前後の憧れの職業で、勤務時間が短く、正社員の2倍近くの給与を稼ぐ高嶺の花的な職業でした。

不動産や株価の暴騰を背景に、みんなで一生懸命働けば、その分、給与や賞与がばんばん上昇するという感覚でしたが、よくみると少数の特定の人が、一般の人の何十倍も稼いでいることが明らかとなりました。年功給制度から、成果主義、能力主義に多くの日本企業が切り替えたのもこの頃からです。

当時、20代のサラリーマンで仕事が出来る人には、部長を上回るほどの年齢に見合わない高額の賞与が支給され(基本給は同期であればほぼ差はありませんでした)、ヤングエグゼクティブ(ヤンエグ)とおだてられ、1日20時間前後の過重労働を自ら進んで楽しむような空気すらありました。(ヤンエグが日本中にあふれていました。ホテルに1人1万円くらいのランチに毎日行ったり、高級車に乗ったり、海外旅行やブランドものが流行るようになったのもこの頃からです。)

しかし、現在の日本企業は、ここ数十年、経費削減が経営の目標となり(おかしな話です)、社員の人件費を削減することばかりを考えてきています。
ブラック企業問題のように、人材の使い捨てを前提とした、低賃金での長時間労働が全盛となっています。
この状態でバブル再来となれば、(すでにバブルは始まっています!)
長時間労働が更に増加し、少数のできるサラリーマンには、歩合給バブルが起こるかもしれませんが、労働者の8割以上は、その波に乗り切れず、低賃金のまま、深夜まで会社に縛り付けられることになるでしょう!貧富の差が益々拡大し、精神面での健康を徹底的に害する人たちが急増することになるのではと心配しています。

平成元年の頃、自分の会社のことを「不夜城」と称することを自慢する若手経営者がたくさんいました。その頃の健康ドリンクのCMをみると、その当時の空気感が伝わってきます。
私も毎日、リゲインしてました^^

24時間 戦えますか? 戦えなければ、、、、、

厚生労働省の統計では、労働者の健康状態は、平成初期のバブル時代に著しい悪化を記録し、そこから毎年すこしづつ悪化する一方です。過去25年間で1%も改善したことがありません。

残業はしない。残業しても1日2時間までとすべきです。
昭和40年代の高度成長期ですら、夜10時過ぎまで残業をする人は日本にはほとんどいませんでした。
私の経験から、働きすぎた分は、しばらくすると、すべて無駄だったと後から気が付き、後悔することになります。無理をした(押し売り的な)結果は、すぐにはがれ落ちるだけで、意味がありません。

会社の方針であっても、病気になったら本末転倒です。
病気になるような働き方をしないよう、自分で工夫することが必要です。

こんな時代だからこそ、周りに流されない自分のスタイルを身につけたいものです。

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