何もやる気が起きない。眠れない。睡眠中に目が覚めてしまい、その後眠れなくなる。などの症状が出た場合、早めに病院に行くことが、大切です。
病院選びについてですが、基本は「精神科」か「心療内科」になるかと思いますが
「心療内科」には大きな落とし穴が。。。
私だったら絶対に
① 大学の「精神科」医局の出身者で、専門の精神病院での治療実績が長く、経験豊富な
② 「精神保健指定医」の資格を持った、
③ 30代後半くらいまでの「精神科医」で、
④ 時間をかけて患者の話をじっくり聴いてくれて、
⑤ 治療方針や今後の見通しについて丁寧にわかりやすく説明してくれる先生
を選びます。
本当に病気が完治(寛解)できるかどうかは、主治医の腕にかかっています。
診察する医師の専門分野を見極めることが、自分でできる唯一のことであり、
病気を治せるかどうかの分かれ道になります。
心療内科より精神科を
実際に、会社で、「休職願い」を提出する方々の主治医を調査すると
約80%の方が、「内科」が専門のクリニックで、一応「心療内科」も標榜しているというクリニックで治療を受けています。
「精神科」に通院している方は20%以内と少数です。
どういう専門性をもった医師に、どのような治療をされているのか。。。。
実は、日本には「心療内科」の医局をもっている大学医学部は、まだほんの数校しかありません。
<「精神科」はほぼすべての医学部に設置されています。>
本来、非常に少数しかいない心療内科医は、大学病院での勤務をしているため、
開業医になっている「本当の心療内科医」を探すことは極めて難しく、
また、知識や経験を積んだ「本当の心療内科医」にめぐり合うことは、極めて稀なはずです。
「精神科」の敷居が高いのか、自分は「軽症」だと思いたいのかは、わかりませんが、
脳内の治療をするという意識が足りないような気がします。
主治医の専門科目は通院しているクリニックの標榜科目をみればすぐわかります。
心療内科を標榜しているクリニックの医師は、大半がふつうの内科医であり、精神医療を専門に勉強してきているわけではありません。なんとなく心療内科を標榜してから単に時間が経っている先生が増えてきているので簡単には言い切れませんが、もともとは消化器内科が専門という方が多いと感じます。
なお、内科医が「精神科」を標榜することは敷居が高いのか、自信がないのか、ほとんどありません。
休職される方々は、内科が専門の医師に、脳内の複雑な神経伝達物質などをコントロールするための薬の処方をしてもらっていることになります。
薬の処方については、治すというよりは、今の状況より悪くはならない程度の薬を選んでいる傾向すらあります。
きちんと病気を治したいのであれば、クリニックの標榜科目は、
「精神科」単科のところを、百歩譲ったとして「精神科」「心療内科」というクリニックを選んだ方がいいと思います。
精神科が専門の先生は、実は、内科が苦手な方が多く、内科を標榜することは滅多にありません。
病院選びはまず情報収集が大切です。
いい先生に出会えることお祈りしています。
<追記>
上記③の30代後半くらいの精神科医を選びたいと書いた理由は、
若い先生の方が、最新の医療知識が豊富であり、日進月歩で開発がすすんでいる新薬も積極的に使う傾向があり、なによりも、患者を治したいという熱意をもった方々が多いためです。
メンタル不調者が急増してから、まだ10年程度のため、大学を離れてから何年も経っている年配の先生の場合、最新の治療というわけにはいかないような気がします。