1. 産業医
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訪問してくれる産業医の探し方

産業医を探されている企業の皆様へ

産業医を探す方法をいくつかご紹介します。

産業医とは、「日本医師会」が実施する研修等で50単位以上を習得するなどの方法で、認定資格を取得している医師のことをいいます。

日本に医師は現在30万人います。内訳は、開業医が約10万人、勤務医が約18万人です。この医師の中で、「産業医の資格を持つ医師」は、約8万人もいます。(おおよそ、4人に1人は産業医です)
産業医資格を持っている医師はたくさんいるのですが、「月1回」以上の訪問ができるという産業医は極端に少なく、特に良い産業医を探すとなると、困難を極めます。

開業医が産業医に向いていない理由

① 内科系「開業医」の大半は「産業医」の資格を持っています。開業医は、企業の「定期健康診断」の仕事を増やす目的で、産業医資格を取得しているケースが多いのです。
② 評判の良い「開業医」は、患者が毎日たくさん来院してきます。よって、良い開業医は、企業を訪問する時間がなかなか取れず、名義貸し(違法)の状態になりやすいことに注意が必要です。
③ 評判の悪い「開業医」の場合は、訪問する時間を作ることができますがが、当然ですが、産業医として務まりません。
④ 診察業務(臨床)を引退し、ご子息にクリニックを譲った先生や僻地医療をされている開業医の中に良い先生を3~4名知っています。しかし、私の10年以上にわたる経験の中で、その程度です。
「開業医」の場合、「訪問しなくて良ければ、月2〜3万円で引き受ける」という先生が未だにたくさんいます。しかし、毎月1回以上の職場巡視や過重労働者面談が出来ず、労働基準監督署の処罰の対象に企業や人事部長がなってしまいます。(産業医は今のところ処罰はされないようです。)

よって、良い産業医を「良い開業医」の中から見つけることは難しいのです。

勤務医の中から産業医を見つけることの難しさ

では、「勤務医」の中で産業医の資格を持っている先生は、どのくらいいるかと言えば、1割いるかどうか(おおよそ1万人から1万5000人程度ではないかと推測しています。)という状況です。(データが見つからず、あくまでも、私の個人的実感としてのパーセンテージです。)

では、日本国内で50名以上の事業場数はどのくらいかというと、概算ですが約9万事業場となります。
(データが見つからず、厚生労働省に、地元の国会議員を通じて調査してもらった数字です。)

勤務医のうち、国立病院系に勤務している先生は、準公務員でありアルバイトが原則禁止です(病院長の許可があれば可)。
民間の病院に勤めている先生は、週4日勤務の方が多く、勤務日以外は大学時代の先輩などが経営しているクリニック等でアルバイトをしています。

我々ドクタートラストは、勤務医と企業をつなぐことを、全国で展開したはじめての会社です。主に民間病院で働いている勤務医に、産業医という働き方があることを、知ってもらうため、毎朝7時頃から当直の先生が交代するタイミングを見計らい、日中は面会すらできない大学病院や民間の大病院に勤務している医師を玄関先で待ち構え、ビラを配ったりしながら、ひとり、ふたりと産業医の候補者を見つけていきました。免許のない医師には、産業医の資格を取得するところからお願いすることもありました。最初はコミュニケーション能力の高い医師を選び、企業との契約をその先生に集中させます。月1回だけの仕事では、スケジュールを組むことができない先生が多く、最低でも1人の先生で4社の契約が基本的には必要です。(月に4回、毎週火曜日の午後は、非常勤勤務をしているクリニックを辞めてもらって、産業医として働く。というイメージです)
一方で、弊社は、企業への営業をしないと決めていましたので、設立当初は月に4社の契約がなかなか取れず、産業医との人間関係を保つことの苦労もありましたが、契約企業数が徐々に増えるとともに、産業医との信頼関係が少しづつ出来てきます。その時点で、何とか先生の友人の医師を紹介してもらうという方法で、10年前には国内に、ほとんど存在していなかった「勤務医」兼「産業医」を少しづつ開拓してきたのです。

現在では、すべての都道府県において、産業医をご紹介できるネットワークができましたが、すでに10年以上が経過しています。

そして、産業医専門企業だからわかるのですが、実際に企業から真に信頼される産業医は、まだ一握りしかおりません。

多数の候補者の中から、会社に適した産業医を選べるようにエントリー制を採用し、これまでに1000社近くの企業様と産業医とのご契約を結んで来ましたが、ありがたいことに、ご契約の年間解約率は0.3%未満と驚異的に低く維持されています。(解約理由は、産業医に問題があるということは、2年に1人程度しかなく、解約理由の大半は吸収合併です)
この低い解約率の裏には、採用の時点で、競争率数十倍という産業医同士の競争があり、大手企業の採用方針は、まず人物重視でかつ、医師としての現場感を見ています。結果、良い産業医をたくさん輩出できるのです。企業が考えている水準以上の「良い産業医」にめぐり合うためには、弊社のような専門会社を使うことが一番だと思います。

臨床経験の有無

昨今のメンタル不調者の急増に伴い、企業側は皆、臨床経験が豊富な勤務医を産業医として迎えたいと望むようになってきています。
世の中には、産業医を専門にしている医師が極めて少数ですがいます。週5日フルタイムで何年も企業の専属産業医として工場などに勤務してきた先生です。産業医は、病院や診療所以外の場所で医療行為をすることを禁じられていますので、週5日、企業で勤務をしている産業医は、法律と医学に詳しいサラリーマンになってしまい、医者のオーラがないと発言される人事担当者が増えています。
ドクタートラストは、内科医と精神科医を中心に、現役の病院勤務をされている医師とのネットワークを豊富に抱えています。病院勤務と企業での産業医活動のバランスをうまく保つことが今後とも大切だと考えています。

心筋梗塞になった会長の命を救ってくれた◯◯大学付属病院から産業医を探して欲しいと言ったご要望にもすぐにお応えしています。まずは、お気軽にご相談ください。

 

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