平成24年の自殺者数は27,766人 前年比 2,885人(9・4%)の減少
1997年以来15年ぶりに、3万人を下回りました。
<平成25年1月17日(木) 警察庁の統計(速報値)による>
新年早々、とてもいいニュースです。
今年も来年も、自殺者数がどんどん減ってくれることを切に望みます。
企業においては、
法定どおりに業務を実施してくれる 産業医 を採用する企業が増えてきたことなどが、自殺予防にも大きく寄与していると感じます。
産業医だけではフォローできない部分を、保健師 を月に数時間だけでも採用し、カバーしようとする企業も増えています。
飛込み自殺をしようとした瞬間、悩みを聞いてくれていた保健師の顔が浮かび、自殺を思いとどまった東京都の男性(42)の記事(読売新聞1/17)などを読むと、単純にうれしい!
自殺者の多くが「うつ状態」にあります。
この10年間で急増したうつ病。
最近では、従来型のうつ病者はやや増加しているようですが、「新型うつ病(非定型うつ)」の方は、減る傾向にあります。
自殺率を国際的にみると、
日本は世界有数の自殺大国であり、油断できる状況ではありません。
病んでいると誰もが思っている国「アメリカ」の2倍の水準にあります。
<人口10万人あたりの自殺者数(抜粋)>
韓国 33.5人(2010年)
日本 23.8人(2010年)
ロシア 23.5人(2010年)
フランス 17.0人(2006年)
カナダ 11.6人(2005年)
アメリカ合衆国 11.1人(2005年)
ドイツ 9.4人(2010年)
イギリス 9.2人(2007年)
イタリア 5.2人(2007年) — wikipediaより参照 —
苦しい人は、誰でもいいので、「助けて!」と叫び、相談することが大切です。
周囲にいる人は、困っている人がいれば「助ける」「話しかけてみる」意識が必要です。
実際に、自殺をした人は、自分が困っている状態を「誰にも相談していない」ことが多く、
また、周囲にいた人も「気が付かなかった」と後に語ることがほとんどです。。。
国が悪い、社会が悪い、政治家が悪い、会社が悪いなどと、他人のせいにしても、個人の苦しさは解消されません。
自分が悪い、自分は社会にとって必要ない などと思うことは、やめましょう。
問題の解決には全くつながらない「何ひとつプラスにならない、良くない考え方です」
苦しい人は、誰でもいいので、「助けて!」と叫び相談することが大切です。
弊社としても、自殺防止のために、いつでも相談にのれる体制を整備し、がんばります。