就職人気企業の6割は過労死基準超の長時間労働を協定中
【就職人気企業上位225社のうち60.8%にあたる137社が、国の基準を超える時間外労働を命じることができる労使協定を締結中】
今回、労働局に対する文書開示請求によって明らかとなった。
月80時間を超える残業は、裁判で過労死として認定される
労働安全衛生法では、
月80時間超の残業をした労働者は、法律で、翌月までに医師(産業医)による過重労働者面談を受けさせること(80時間超:努力義務、100時間超:義務)が定められている。労働者の過労死やメンタル自殺を防止することが目的である。
過重労働が原因となる過労死やメンタル等の病気、自殺を発症させた事業場の責任者は、通達で司法処分(刑事罰)されることになっているが、労基署が国の過労死基準を超えた36協定を受理していること自体にも責任がある。
しかし、こんなに残業が必要なら業務を見直し、人を雇えばいいのにと単純に思う。
従業員組合も何ら機能していない状況なのではないか。
おそらく経営者たち(社長や人事部長など)は、仕事で社員を殺してしまう可能性や、自分が逮捕されるイメージを持っていないのだろう。
残念だが、久々に現実を見た気がする。
就職人気企業がこの有様ということが情けない。
学生が見る目がないのは仕方が無いが、知名度や企業イメージだけで、就職先を決めた結果、精神疾患に罹ったり、転職を繰り返してしまうことにならないよう情報収集すべきである。
弊社としては、過労死やメンタル不調者を防止することを業としている以上、このような環境を変えるべく、もっと頑張らないといけないと思う。