1. 法律
  2. 347 view

必ず実現できる「残業禁止」

今日のテーマは「残業禁止」です。

弊社では、創業以来、社員は全員、「残業禁止」のルールを今でも守っています。

とは言うものの、まったく残業がないわけではなく、実際には、お取引先や産業医の先生のご都合で、18時を過ぎてから「企業を訪問」したり、保健師の社員が、「メンタル相談」や「保健指導」の業務を行うことが時々あります。
この場合、原則、残業した時間については、翌朝ゆっくり出社するなど、1週間以内に、残業時間相当のお休みを取得しなければならないことを義務付けています。

弊社の勤務時間は、平日の9:30~18:00ですが、18:30には、社内に社員は1人もいなくなります。長時間の労働が、心身の健康を害することは、皆さんご存知だと思いますが、この制度を10年間実施してきて、感じることは、

残業のない生活は、ストレスに強くなる。。。ということ。

ストレスは、常にあるものですが、過度に大きなストレスとは認識せずにやり過ごせたり、ストレスを溜め込むことなく、発散させることが上手になる。

そんな気がしています。

弊社の社内をみると、社員同士が仲が良く、一日中、笑いが絶えない職場になっています。
昔、私が勤めていた銀行では、ノルマに追われ、稟議書の作成やら、コンプライアンスのための仕事が雪だるまのように増え続け、新人の頃は毎日終電まで、監督官庁の検査ともなれば、2ヶ月前から土日の休日出勤が当たり前の状況で、課長になってからも22時の制限時刻ぎりぎりまで、毎日残業をするという生活を17年間送りました。仕事を「極める」ためには、残業をしなければならない。そんな風に信じていた時代がありました。

この頃と比べ、弊社は、残業もせずに、仕事が廻せるのかと、当初は心配することもありましたが、我が社の社員、個々人を見てみると、ITを駆使し、仕事のスピードも早く、やらねばならないことを、集中して短時間でこなしていることがわかります。集中力は、肉体的にも、メンタル的にも「元気」でなければ、発揮できません。新入社員は、このスピードに慣れるまでは、それなりに大変そうですが、周りの環境が人を創り育てるため、半年くらいで一通りのことが出来るようになります。経営者の方や、管理職の方が、「残業禁止」を決断できれば、社員が皆、元気で、仲が良く、笑いが絶えない職場づくりができると思います。

社員を信じることが、できるかどうかだけです。効率的に仕事をする工夫を個々人がしますので、仕事量はむしろ増加します。まだまだ暑い日が続きますが、そろそろ夏バテしてくる時期なので、たっぷり睡眠をとって明日も頑張っていきましょう!

法律の最近記事

  1. 嘱託産業医の訪問頻度は毎月1回以上が原則です。

  2. ストレスチェックの義務化に思うこと

  3. 就職人気企業の6割は過労死基準超の長時間労働を協定中

  4. 胆管がん労災事件 異例のスピード判決

  5. 国立医学部で12年間の県内従事

関連記事