病院に勤務する医師が全国的に不足しています。
特に地方の病院にとっては、医師に病院を辞められてしまうと後任の医師を見つけることが厳しい状態が続いています。
この問題を解決するためには、私立大学に比べて、学費がものすごく安い国立大学医学部のすべてが、卒業生に対し、医師免許を取得後、最低○年間は県内の病院(国公立の病院)に勤務しなければならない旨を義務付けて、万一、その義務を果たせない場合は、私立大学の半額程度の授業料を国に弁済するような法律をつくればいいと考えていました。
しかし、憲法に定められている「職業選択の自由」、国立医学部学生の学力レベルの低下、都会の病院での医師不足など、考えたらきりがない程の問題点が多く、卒業した県内での従事義務は、永久に実現できないものと思っていました。
今日、ネットで、下記のニュースをみて、衝撃を受けました。
学士編入の5名のみのことですが、今後、全国の国立大学に普及することを、
いち患者として、いち国民として願っています。
毎日新聞社 2月23日(土)
弘前大:医療従事12年間 「県内枠」で期限を初明示 /青森
弘前大(佐藤敬学長)は22日、県内の医師不足対策のため医学部医学科で6月に行う学士編入学試験の「県内枠」(5人)で、受験生から「卒業後、本県の医療施設で12年間、医療に従事する」との確約書を取ると発表した。弘大によると、国立大の医学部で出願資格に医療従事期限を明示するのは初という。中根明夫・教育担当理事は「一般入試の県定着枠でも14年度以降、『12年』を示す方向で検討する」と語った。
学士編入学は医学部医学科以外の学部卒業生らが同学科2年次後期に編入学する制度。県内枠は県内の高校の卒業者が受験できる。
従事期限を「12年」としたことについて、鬼島宏・医学科入試専門委員長は「卒業後の臨床研修に2年、専門医のトレーニングに5年、専門医として地域医療に貢献してもらうのが5年、と考えた」と説明した。【松山彦蔵】