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国立病院のスタッフは、皆、とても素晴らしい

今日は、東京医療センター(駒沢)に行き、知人の入院の付き添いをしました。腹部の激痛で歩くこともできない状態だったため、昼休みの時間でしたが、無理矢理、救急外来扱いを頼み込み、総合内科の片隅の処置ベットを確保してもらいました。直ちに点滴(水分)が始まり、X線、造影剤CT、心電図、etc…検査を繰り返し、「急性○○」と病名の診断が出るまで、結局6時間もかかりました。無事?専門病棟に入院できたと、時計をみたら18時を過ぎていました。
この間、病院で働く人たちの無駄のない動きに驚くとともに、医者から医者に申し送り事項が瞬時にかつ的確に伝えられていくのですが、患者が多すぎて、専門の先生が同時に何人も診ているため、次の指示がなかなか、ナースに伝わりません。また、検査する人も多く、診断の基準となるデータがなかなか揃いません。

病気になっている人のなんと多いことか。。。

大きな病院の医療費(売上高)の80%は、「老人」と昔から決まっていましたが、30代、40代の現役世代の人たちで、点滴を抱えて歩いている人が多いこと!
ただ、意外だったのは、肥満の人は少なく(入院中に激やせしたかも?)やせ形の人が圧倒的に多いことでした。
また、女医が増えたことにも驚きました。
主治医に研修医、看護師2名が担当となりましたが、全員女性でした。副看護師長と名札に書いてあった40歳くらいの看護師さんを筆頭に、処置の上手さ、早さも、個人病院とは比較にならない職人技を拝見することができました。
3次救急指定のある国立病院のスタッフは、皆、素晴らしい働き方をしています。

20時過ぎに、病院から帰宅しましたが、ナースステーション(スタッフステーションと名前が変わっていました)の人数は少しも減らず、かなり手厚い看護体制となっていました。来る日も来る日も、24時間体制で、老人orわがままな現役世代の病人たちの治療・看護をする病院スタッフの皆さんには、本当に頭が下がる思いです。

医療費で国が破たんしてしまう

今後、20年間、団塊の世代が全員死亡するまでの間、「入院が必要な病気」になる人の数は、年々急増し、厚生労働省の予想では、現在の2倍(メタボ人口が半減した場合)から4倍(メタボ人口が現在のままの場合)の範囲で増加していきます。

これにIT系や財閥系などの激務系企業に勤める40代、50代が加算されると、(更に精神科病棟が数年前に比べ、大幅に拡大していました!)
さすがに今の病院の体制では、マンパワー的にも、医療費(税金)的にも破綻してしまうことは明らかです。

病気にならないよう、現役の人たち個々人が、健康を維持・改善することに努めなければ、日本の医療体制はもちろん、日本の国家が沈没してしまいます。

予防医療の一翼を担う我々は、もっともっと頑張らねばなりません。

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