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浅草寺雷門の大提灯

つい先日、浅草寺雷門の大提灯が新しくなった。

高さ11尺(3.9m)、直径3.3m、重さ700kgという提灯としてはあまりに巨大な特注品である。

この提灯。元々は、昭和35年に病気快癒のお礼に故松下幸之助氏が寄進したことに始まり、今回で6代目になるという。

雷門提灯

今回もパナソニック(旧社名:松下電器産業)が奉納した。

この提灯は昔から京都で作られており、直径が大きすぎるため高速道路で運ぶことができない。深夜に一般道を車で走り、東京までは二泊三日の長旅の末、到着するらしい。

右の写真をよくみると、奉納者の名前が旧社名である「松下電器」となっている。

浅草に「Panasonic」という横文字が似合わないからなのか、松下幸之助氏の遺言なのか、理由はわからない。「Panasonic」と表示すれば、日本一の観光名所である浅草寺雷門を訪れた世界中の人が気が付くはずだし、相当な宣伝効果となるはずだ。しかし、わざわざ「松下電器」と入れたパナソニックという会社は、今回つくづく粋な会社だと感心した。日本を代表する経営者の心意気を今も社員たちが守り続けているようで、日本人としてうれしく感じる。浅草に出かけた際には、この新しい大提灯をじっくりと見てきたい。

sanho-bnr

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